<Header>
<Author: 李頎>
<Title: 望秦川>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 秦川を望む>
<BookPage: 243>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
秦川朝望迥，
日出正東峰。
遠近山河淨，
逶迤城闕重。
秋聲萬戶竹，
寒色五陵松。
客有歸歟歎，
悽其霜露濃。
<End Poem>
<Translation>
朝早く秦川の地を眺めると、ひろびろと遠くに開けて見える。ちょうど朝日が正東の峯にさしのぼった。すると、遠近の山や河は、その光を浴びて清浄な姿をあらわし、東内や西内の諸々の宮殿が幾重にも高く低く、長く連なっている。町の家なみの竹は西風におののいて秋の音をたてている。頭をあげて見ると、北の高原の五陵のあたりは、松が青く茂っているのもさむざむとした色に見える。この長安にわびしく假住居をしている旅人のわたしにとっては、つめたい空氣の冷えが増して朝な朝な霜や露が濃くなってきたこの季節には、「故鄉に歸りたいな」という念がひとしおつのってくる。
<End Translation>
<Formatted Translation>
朝早く秦川の地を眺めると、ひろびろと遠くに開けて見える。
ちょうど朝日が正東の峯にさしのぼった。
すると、遠近の山や河は、その光を浴びて清浄な姿をあらわし、
東内や西内の諸々の宮殿が幾重にも高く低く、長く連なっている。
町の家なみの竹は西風におののいて秋の音をたてている。
頭をあげて見ると、北の高原の五陵のあたりは、松が青く茂っているのもさむざむとした色に見える。
この長安にわびしく假住居をしている旅人のわたしにとっては、
つめたい空氣の冷えが増して朝な朝な霜や露が濃くなってきたこの季節には、「故鄉に歸りたいな」という念がひとしおつのってくる。
<End Formatted Translation>